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それでも夜は明ける


第86回アカデミー賞の作品賞を受賞した映画、「それでも夜は明ける」を観に行って来ました。

1841年、アメリカ・ニューヨーク州サラトガ。自由黒人のソロモン・ノーサップ(キウェテル・イジョフォー)はバイオリニストとして、愛する妻と2人の子供と共に平凡ながらも幸せに暮らしていた。知人の紹介でワシントンでの仕事を引き受けたソロモンは、前祝にと大量の酒を飲まされ泥酔してしまう。翌朝目覚めた彼の手足は鎖に繋がれていた?

以下、ネタバレあります。



奴隷商人に売り飛ばされたソロモン。自分は自由黒人(身分を保証されている)であると訴えるのだが、書類を持っていないので証明は出来ない。
奴隷船に乗せられたソロモンは逃げ出そうと2人の黒人と共にチャンスを伺うのだが、レイプされそうになった女性を助けようとした仲間が白人にあっさりと殺されたのを見て、全てが無駄な事だと悟るようになる。
ニューオリンズの奴隷市場に着いたソロモンは新たな名前「プラット」を与えられ、自由だけではなく名前も奪われてしまう。奴隷商人は黒人たちを次々と売り捌いていき、ソロモンは大農園主であり、奴隷に対しても比較的紳士的な対応をするフォード(ベネディクト・カンバーバッチ)に買われた。
木材伐採などの慣れない仕事をこなしながらも、有能なソロモンはフォードから目を掛けられるようになるのだが、大工のティビッツ(ポール・ダノ)はそれを快く思わず、事ある毎に嫌がらせを仕掛けてくるようになる。ソロモンはティビッツの理不尽な言い分にも耐え忍んでいたのだが、ある日、鞭を打たれそうになったので反撃してしまう。ティビッツは逃げ出したのだが、再び仲間を連れて戻ってくると、ソロモンの首に縄を巻いて木に吊るした。ソロモンは何とか助け出されるのだが、このままの状態では危険だと判断したフォードは借金返済も兼ねて、悪名名高いエップス(マイケル・ファスベンダー)に彼を売ってしまう。
エップス所有の広大な綿花畑でソロモンは働く事になるのだが、収穫量が少ない場合は容赦の無い鞭打ちの罰が待っていた。女性ながらも収穫量が1番多いパッツィー(ルピタ・ニョンゴ)はエップスに非常に気に入られており、無理矢理彼の愛人になっていた。その事が原因でエップスと夫人は度々諍いを起こし、パッツィーは夫人に辛く当たられる様になる。
そんなある日、綿花畑が虫の被害を受け、全く収穫が出来なくなってしまったエップスはソロモンを含む数名の奴隷をしばらくの間判事の所で働かせて、金を稼いだ。判事はソロモンのバイオリンを気に入り、かなり優遇してくれたのだが、綿花畑の収穫の時期になるとエップスの元へ戻され、過酷な労働を再会させる。
白人労働者の裏切り、パッツィーの鞭打ちなど、ソロモンの精神が限界に近付いていた頃、たまたまやって来ていたカナダ人のバス(ブラッド・ピット)と出会う。バスの言動から奴隷解放論者である事を知ったソロモンは彼に自分の素性を話し、友人と連絡を取って欲しいと頼み込む。バスは最初は躊躇するものの、了承し去って行った。
それからしばらく後、保安官と友人が連れ立ってソロモンの元を訪れ、彼が自由黒人である事を証明。ソロモンは12年もの月日をかけて、妻子の所へ戻ったのだった。

ソロモンを演じたキウェテル・イジョフォー氏が、「キンキーブーツ」のローラだとは気付きませんでした。凄いっ!!!
優しいんだけど、善人ではないフォード。事なかれ主義。
酔っ払ったエップスが真夜中に奴隷を叩き起こしてダンスをさせるのが超迷惑。ゆっくり寝かせてやれよ!
虫だらけの綿花畑がトラウマレベル(虫嫌い)
エップスに気に入られるパッツィーが可哀想。愛人として優遇されているのかと言えばそうではなく、昼間は綿花畑で働かされ、夜はエップスの相手をさせられ、夫人からは目の敵にされると言う苦しい生活。ソロモンに「(自分では勇気が出ないから)私を殺して」と言うシーンには号泣。
ソロモンが去って行く姿を見送るシーンが印象的だった。
信じていた白人に裏切られ続けたソロモンがバスを信じるまでには大変な勇気は要っただろうな、と思います。そのおかげで家族の所へ帰れたのは良かった。
ソロモンは自分を騙して売り飛ばした人たちを訴えるのですが、有罪には出来なかったとの事(当時の法律は白人が圧倒的有利だった)
ソロモンは自伝「12 Years a Slave」を出版し、逃亡奴隷を助ける働きをしたそうですが、何年に亡くなったのか、何処で亡くなったのか、などの詳細は不明だそうです。
アカデミー賞に相応しい、ズシンと重みのある映画でした。
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by garparty | 2014-03-17 15:03 | 映画