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saiの腐女子日記 garparty.exblog.jp

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腐女子の色々な萌えを心の限り(笑)、叫んでいる日記で御座います。


by garparty
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万獣こわい


「ねずみ三銃士」第3回企画公演、「万獣こわい」を観に行って来ました。

とある落語家が、「饅頭怖い」と言う演目について物の怪(妖怪?)の弟子たちに語っている。
「暇を持て余した若者たちが集まり、嫌いなモノや怖いモノを言い合っている。そんな中、1人の青年が『こわいモノなど無い』と言うのだが、本当に無いのかと何度も尋ねる内に、『実は饅頭が怖い』と呟いて部屋に引き篭もり、寝てしまった。若者たちは面白がって饅頭を買い込み、寝ている青年の枕元に饅頭を積み上げておいた。すると、起きた青年は『怖い、怖い』と言いながら、饅頭を全て食べてしまった。その様子を伺っていた若者たちは青年にいっぱい喰わされた事を知った」

以下、ネタバレあります。



ハロウィンの夜、マスター(生瀬勝久)と妻の陽子(小池栄子)は、古い喫茶店「どんづまり」を改装し、「サニーズ・カフェ」として新しくオープンする為の準備に追われていた。マスターと陽子は社内不倫をきっかけに会社を辞め、結婚(略奪婚)したのだが、離婚した妻子へ支払うお金が無い為、義弟の馬場(小松和重)にお金を借りて支払っていると言う最悪のスタートだった。
そんな中、トキヨ(夏帆)と言う少女が「サニーズ・カフェ」へ飛び込んで来る。終始怯えた様子の彼女に話を聞くと、ヤマザキ(古田新太、小松和重)と言う男に家族と軟禁されており、毎年ハロウィンの日に1人殺されていたのだが、今年で自分1人になったので逃げだした来た、と言うのだ。マスターと陽子は事の詳細を警察に連絡。犯人のヤマザキは捕えられ、事件は大々的にニュースとなった。
それから7年後。
子供が出来ない上、金銭的に苦しい生活をしているのに養育費は毎月キチンと支払うマスターに不満を覚えている陽子。2人の仲は冷え切っていた。「サニーズ・カフェ」の売り上げも順調とはいかず、埜呂(池田成志)と言う常連客が1人居るものの、ろくに注文もせず、毎日入り浸っていた。
そんな時、社会人となったトキヨが訪ねてくる。彼女は事件をニュースで知った上で養父母に名乗り出てくれた夫婦の所に引き取られ、幸せに暮らしていたのだと言う。トキヨはあの時の恩返しがしたい、と言い出し、仕事終わりと土日にカフェの手伝いをしてくれる事になった。可愛いトキヨ目当ての客が大勢詰めかけ、カフェは大繁盛していた。
ある日、アヤセ(古田新太)と言う男が「サニーズ・カフェ」へやって来る。通常は、やさしい物腰の紳士なのだが、何処からかアンパンマンマーチが流れると強暴な男に変身してしまうのだ。怯えながらも接客するマスターと陽子。陽子が売り上げを計算するとお金が合わない事が分かる。それも此処数日・・・トキヨが店に出ている日だけなのだ。疑いの目をトキヨに向けた瞬間に彼女は豹変。トキヨは、彼女の養父アヤセと共にマスターと陽子を軟禁し、支配するようになった。
毎日何も議論する事の無いミーティングで心身共に疲労困憊した陽子は、待望の妊娠が分かった事もあり、このままでは生活していけないと馬場に相談。馬場は上司に掛け合ってくれるのだが、警察は民事不介入で相手にされなかったので仕事を辞め、姉と姪っ子を連れて違う土地へ逃げ出そうとしていた。
公務員の馬場が仕事を辞めたと知ったアヤセは、「退職金を寄こせ」と馬場を拷問し、死なせてしまった。パニくったアヤセを叱咤し、トキヨは埜呂を呼び出して死体の処理を手伝わせた。トキヨは陽子が裏切った事を指摘し、どうするかを全員で考えろと言い残して去って行ってしまった。
残ったマスター、トキヨ、アヤセ、埜呂で話し合うが結論が出ない。話をしている内、トキヨが「嫌だ嫌だ」と言った事が現実になる・・・つまり、トキヨは自ら手を下さず自分以外の家族をヤマザキに殺させていたのではないか?と気付く。
ヤマザキに指名され、独占取材をしていた埜呂は裏付け調査の為に「サニーズ・カフェ」の常連になっていたのだが(カフェの近くが事件現場)、トキヨとアヤセに脅されて取材記事を破棄してしまったのだが、USBにその内容が残っている事を思い出し、この事件を公にしようとする。しかし、マインドコントロールされていた(?)ヤマザキが埜呂を殺し、マスターもそれを妨害してしまう。
事件は公になったものの、トキヨのウソの供述、そして、マスターのウソの証言から、陽子が真犯人となり、子供を産んだ後、実刑を受けて収監されてしまったのだった。

評判通り(?)胸糞悪い内容の舞台でした。
「北九州監禁殺人事件」をモチーフにしているそうです。
生瀬さんが、「『あまちゃん』っぽいのを期待して観に来て下さっていたら、すいません」と謝ってました(笑)
冒頭のシーンでの生瀬さん、古田さん、池田さんの3人は妖怪(物の怪?)の被り物をしていたので、しばらく気付かず(声で気付きました)
生瀬さんの突っ込みは素晴らしかった。
古田さんのダンスは滑らか。そして、ヤマザキやアヤセを演じている時のキレっぷりが半端なかった。
池田さんの女装姿が板についてた。ラストシーンで登場した古田さんとのカップル姿に違和感無し!(笑)
小松さんは(動作が)ちょこちょこしてて可愛かった!
小池さんの身体を張った演技(タコ踊り、他)が忘れられません。個人的な意見ですが、声が(高くて?)聞き取り辛かったです。
夏帆さんが古田さんに馬乗りになって、シバき捲くっている姿が素敵だった(笑)
全体的に救いようの無い内容なんですが(泥沼に引きずり込まれていく様な感じ)、色々小ネタもあって楽しめました。舞台終了後は妙なわだかまりが胸の奥に残りますが、面白かったです(興味深いと言う意味で)
人によるかな?ダークな内容が好きな人は好きかも??(笑)
by garparty | 2014-05-07 15:33 | 舞台