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グランド・ブタベスト・ホテル


ウェス・アンダーソン監督作品「グランド・ブタベスト・ホテル」を観に行って来ました。

現代。旧ズブロフカ共和国の国民的作家トム・ウィルキンソンの銅像の前で1人の少女が本を取り出した。題名は「グランド・ブタベスト・ホテル」。トム・ウィルキンソンはこの本を書いたいきさつを話し始める。

以下、ネタバレあります。



1968年。若き日の作家(ジュード・ロウ)が休暇で訪れたのはかつての栄光を失い、すっかり寂れ果ててしまったグランド・ブタベスト・ホテル。家族連れが少なく1人客が多いこのホテルは、作家にとって意外に居心地がいい場所だった。
そんなある日、ホテルのオーナーであるミスター・ムスタファ(F・マーリー・エイブラハム)が滞在しているのを知り、話し掛ける。すると、ミスター・ムスタファは何故自分がこのホテルのオーナーになったかを語り始めた。

1932年。ミスター・ムスタファことゼロ(トニー・レヴォロリ)は、ベルボーイとして上流階級の宿泊客で賑わっているグランド・ブタベスト・ホテルで働き始める。ゼロの指導役は究極のおもてなし(マダムの夜のお相手も含む)を信条とする伝説のコンシェルジュ・グスタフ・H(レイフ・ファインズ)。多くの客が彼目当てでこのホテルを訪れていた。
常連客の1人だったマダムD(ティルダ・スウィントン)が自宅へ帰宅した後に亡くなったと知ったグスタフとゼロは、葬儀に出席する為に彼女の屋敷へ向かう。彼女への別れを済ませた後、マダムDの代理人コヴァックス(ジェフ・ゴールドブラム)により遺言状が公開されるのにも立ち会った。遺言状には、ほぼ全ての財産を息子ドミトリー(エイドリアン・ブロディ)+3姉妹へ、そして、高価な1枚の絵画「少年と林檎」をグスタフへ贈ると書かれていた。
怒るドミトリーと彼のボディーガード・ジョプリング(ウィリアム・デフォー)に殴られたグスタフとゼロは、執事のセルジュ・X(マチュー・アマルリック)の協力してもらい、絵画を屋敷から持ち出して、ホテルにある金庫へ隠してしまう。
しかし、マダムD殺害の容疑者としてグスタフが捕らえられてしまう。グスタフにはアリバイがあったが、某夫人の夜のお相手+戦争が始まった事もあり、当の夫人が音信不通になってしまい、刑務所へ収監されてしまった。
ゼロは恋人のアガサ(シアーシャ・ローナン)、そして、グスタフは同房のルートヴィヒ(ハーヴェイ・カイテル)と協力して脱獄に成功する。グスタフとゼロは警察に追われながらも、コンシェルジュの秘密結社クロスト・キーズ協会(鍵の秘密結社)の力を借りて、事件の真相を知っているセルジュ・Xを捜し、とある山にある修道院へたどり着いた。
しかし、セルジュ・Xは「マダムDには殺害される直前に書かれた遺言状があり、その写しがある」と話すが、その在り処を告げる前に殺されてしまう。犯人は、コヴァックスとセルジュ・Xの姉を殺害したジョプリングだった。グスタフとゼロは彼に追い詰められたのだが、ゼロの機転(?)によりコヴァックスを崖下に転落させて危機を脱出した。
グスタフとゼロはアガサに依頼して、ホテルに隠してある絵画「少年と林檎」を運び出そうとするのだが、絵画を奪われた事に気付き、ホテルへやって来たドミトリーに見付かり追いかけられる。グスタフとゼロが助けようと忍び込むがドミトリーから発砲され、それがきっかけとなりホテル内で撃ちあいが始まった。
アガサが絵画に隠されていた遺言状を発見。軍の上層部(?)ヘンケルス(エドワード・ノートン)の立会いの下、遺言状を開封すると、「マダムDが殺害された場合、全ての財産をグスタフに譲る」と書かれていた。全てを相続したグスタフはコンシェルジュから、「グランド・ブタベスト・ホテル」のオーナーとなった。しかし、ゼロとアガサの結婚式の立会いを終えた帰り、ゼロの持っていた証明書(移民?)が無効になっていた為、意義を唱えようとして殺されて(?)しまう。ゼロはグスタフの財産を相続するのだが、その2年後、アガサと息子(1歳)はスペイン風邪で亡くなってしまった。

此処まで語り終えると、ミスター・ムスタファは過去を思い出したのか静かに涙を流していた。作家が「このホテルを残したのはグスタフに敬意を払っての事ですか?」と尋ねると、彼は「アガサの為です」と答えた。他人にとっては寂れたホテルだが、彼にとっては妻と出会い、人生を共に生きたホテルなのだろう。
作家はこの後、アフリカを始めとする世界各地を転々としたので、このホテルに戻る事は無かった。しかし、ミスター・ムスタファが語ってくれた物語は1冊の本になり、今も読み継がれている。

マダムD役のティルダ姐さんが凄かった!!!
伝説のコンシェルジュって、そんな事までするのか・・・。
相続する事が出来る絵画の前で佇んでいるグスタフの前にそっと椅子を差し出すゼロ。そして、その辺にある絵画を掛けてカモフラージュしていました。すぐにバレるだろうと思っていたのですが、案外、バレなかったです。ドミトリーが抜けているだけなのかもしれませんが(笑)
アガサちゃんはよく働くなぁ。
3姉妹は同時にしゃべるので何を言ってるか分からないのですが、意外と可愛かった。
刑務所でもコンシェルジュの心遣いを発揮するグスタフ。そのおかげで脱獄する時、助かりました。
刑務所内への差し入れは全て切り刻まれるのですが、脱獄用の工具をアガサがお菓子でコーティングしたら「これは切れない」とスルーされていました・・・って、切れよ!(笑)
小さな工具で部屋の地下に穴を掘るグスタフさん達。穴は掘れるのですが、その後の脱獄ルートがヒヤヒヤものでした(見付かるだろ)
コヴァックスは命の危機を感じて逃げ出すのですが、飼い猫同様、ジョプリングに殺されてしまいました。指が数本吹っ飛んだのにはビックリ。
秘密結社クロスト・キーズ協会の連絡方法がちょっと面倒臭そう(笑)
セルジュ・Xを匿っていたのは秘密結社クロスト・キーズ協会の関連(?)の組織。会う工程がややこしくて、かなり時間が掛かります。
スキー(ジョプリング)とソリ(グスタフとゼロ)の追いかけっこは突っ込み所満載でしたが、結構ハラハラしました。
ホテルに居たグスタフに向かって発砲するドミトリー。何故か、軍も巻き込んでの撃ちあいに発展。
絵画を持ち出す時、そっと遺言状の写しを忍び込ませたのはセルジュ・X。
無事に疑いも晴れ、財産も相続して大円談で終了!・・・かと思いきや、グスタフもアガサが亡くなったのにはガックリ。しかし、それを説明するのに「彼(彼女)は年齢を重ねる事が出来なかった」と言う言い回しは良かった。
閑散期にしか訪れない上、エレベーターよりも狭いスタッフ用の部屋に泊まっているミスター・ムスタファの気持ちが理解出来るような気がします。
映像がカラフルな上、テンポ良くストーリーが進んでいくのでコメディ映画かと思いきや、戦争の理不尽さにスポットを当てた切ない映画でした。
お勧め!!!
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by garparty | 2014-06-09 15:21 | 映画