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saiの腐女子日記 garparty.exblog.jp

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腐女子の色々な萌えを心の限り(笑)、叫んでいる日記で御座います。


by garparty
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追憶の森


「追憶の森」を観に行って来ました。

アーサー・ブレナン(マシュー・マコノヒー)は片道切符を持って、日本にやって来た。向かったのは、富士山の北西に広がる青木ヶ原の樹海。鬱蒼とした森の中を進み、開けた場所にある岩に腰を下ろした。懐から郵便物を取り出して傍に置き、睡眠薬(?)を取り出して数錠ずつ飲んでいると、森の出口を求めてさまよう日本人男性(渡辺謙)が現れる。

以下、ネタバレあります。



ボロボロになって傷付き、「此処から出られ無くなってしまった。助けて欲しい」と懇願する男をアーサーは放っておく事が出来なかった。寒さに震えている男性に自分のコートを着せ、森の出口へと通じる道へ案内したのだが、男性はまたもやアーサーの前に現れる。道が消えてしまっていたのだ。
アーサーと男性は出口を求めて森の中をさ迷うのだが、睡眠薬が効いて来たせいでアーサーは足元がおぼつかなくなり、崖から転落して負傷してしまった。
男性は、ナカムラタクミと名乗り、リストラされたのだが家族に言いだせず樹海へやって来たと話した。一方、アーサーは結婚生活に問題を抱えていた。
数年前のアーサーが浮気したのをきっかけに妻のジョーン(ナオミ・ワッツ)はアルコール依存症となってしまう。そして、収入の格差(アーサーは大学の非常勤講師で薄給、ジョーンは不動産仲介の仕事で高収入)もあり、夫婦の間はギクシャクとしていた。そんなある日、ジョーンの頭に腫瘍が見付かる。幸い手術が可能な場所だった為、不安がるジョーンをアーサーは励まし、献身的に支えた。手術は成功。腫瘍も良性だった為に病院から療養所(?)へ転院する事になったのだが、その途中で事故に遭い亡くなってしまったのだった。
夜になり、寒さに震えながら歩く2人の頭上には無情にも雨が降り出した。近くにあった洞窟の中へと避難したのだが、そこへ鉄砲水が流れ込んで来て2人は押し出されてしまう。意識を失ったタクミを必死でアーサー。偶然見付けたテントの中に残されていたライターを使って暖を取り、ひと時の安らぎを得る。
アーサーはタクミへ樹海への旅を決意させた出来事を語り始めた。「俺は、ジョーンの好きな物語(小説?)も色も季節も知らない」・・・それは妻に対する悔恨の言葉だった。
夜が明け、出口を探そうと言うアーサーだったが、タクミは動けないので1人で行って欲しいと頼む。アーサーはテントにあった無線機を持ち、「必ず戻って来る」と言って、タクミに自分のコートを羽織らせて救助を呼びに向かった。その途中、脚を負傷してしまうのだが、無線機で山岳救助隊(?)との連絡が取れ、アーサーは保護された。
アーサーは「テントの傍に『タクミ』と言う名の日本人が居るので、救助に向かって欲しい。彼の妻の名は『キイロ』、娘の名は『フユ』」と訴えるのだが、「そんな人物は居なかった」と告げられる。
怪我も治り、アーサーは命を絶つ為ではなく、タクミを探しに樹海へ向かった。命綱のテープを持っていったのだが、それはすぐに無くなったので手帳を破り捨てながら落としていく。「ヘンゼルとグレーテル」だ。最初、岩の上に置いていた郵便物を回収してテントへ向かう。テントとコートはすぐに見付かったのだが、タクミの姿はなく、「死者があの世に旅立つ時に咲く花」である白い花が一輪咲いていた。
アーサーは本国へ戻り、学生に授業を行っていた。日本で暮らした事のある生徒が、アーサーの書いた「キイロ、フユ」と言うメモを見て、「それは、YellowとWinterと言う意味ですよ」と教えてくれる。アーサーはその言葉にひっそりと微笑を浮かべるのだった。

冒頭、何の説明も無く物語が進んでいく為、想像するしかありませんが日本人なら青木ヶ原の樹海へ行った時点で、「ああ・・・」と言う感じで分かると思います。
青木ヶ原の樹海も、道を逸れなければハイキングコース。
アーサーが睡眠薬をざらっと出して飲もうとするのですが、躊躇して1錠ずつ飲んでいくのを見て、「この人、死ぬ気無いんじゃ?」と思いました。
タクミにコートを着せてあげるシーンに萌えました(笑)
ジョーンの苛立ちはすごくよく分かる。
友達との食事会でも夫婦喧嘩をする2人。仲介する友達が気の毒・・・。
タクミにちゅーするアーサー(←人工呼吸です)
ドイツから青木ヶ原の樹海へ自殺をしに来ていた男性が居ました。
彼の死体から衣服を貰って着るアーサー。
テントの中に居た人物は自殺をしに来たのではなく、不慮の事故で亡くなった(?)
謎の歌を熱唱するタクミ。
ジョーンのお葬式の時、葬儀社の人に「彼女の事について何も知らない」と言ったら、「好きな物語だけは分かります」と言って、「ヘンゼルとグレーテル」を教えられる(姪に贈ったらしい)
アーサーが持っていた郵便物の中身は、「ヘンゼルとグレーテル」の本。
ジョーンの好きな色は、黄色。好きな季節は、冬。
タクミの姿を借りて、ジョーンはアーサーの自殺を阻止する為にやって来たのかな?
海外での評判はあまり良くないみたいですが、余計な説明が語られない静かな映画だったからかもしれません。私は良かったと思いました。お勧め。
by garparty | 2016-05-14 11:20 | 映画